ふろなか内科呼吸器アレルギークリニック(広島市安佐南区祇園)

診療のご案内

アレルギーについて

「花粉症、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、食物アレルギーなど、近年よく耳にする言葉ですが、これらは全てアレルギー疾患です。近年、アレルギー患者は急増しており、3人に1人がアレルギーに苦しむ深刻な状態となっております。昨日まで健康だった方も、何かのきっかけで突然、アレルギーを発症してしまう場合があります。

アレルギーは治療できる病気です。
体質だからといって諦めず、まずは当院にご相談ください。

スギ花粉症

スギ花粉症は、スギ花粉によって生じるアレルギー疾患の総称で、主に「鼻炎」と「結膜炎」を生じます。スギ花粉が鼻に入ると、くしゃみと鼻汁、そして鼻づまりが生じます。また、目にスギ花粉が入ると目が痒くなり、涙が流れ、目が充血してきます。

スギ花粉症の舌下免疫療法

アレルゲン免疫療法は、アレルギーの原因物質となるアレルゲンを、体内へ低濃度、少量から投与し徐々に増量、アレルゲンに対する体の過敏性を少しずつ低下させる治療法で、「体をアレルゲンの刺激から慣れさせる」ことを目標とします。これまでのアレルゲン免疫療法は、注射でアレルゲンを投与する必要があり頻回の通院が必要であることから、治療を希望される方はあまり多くありませんでした。舌下免疫療法は、ご自宅でご自身がアレルゲンを口から摂取するという「簡便さ」が特徴になります。

実際には、スギ花粉エキスを舌の下に滴下し、2分間そのままの状態を維持した後に飲み込んでもらいます。これを1日1回、3~5年間続けます。治療期間が長いほど効果が期待できるため、長く続けていく根気が必要です。
従来の皮下接種法と比べると、副作用の頻度、程度ともに軽いと報告されていますが、アナフィラキシーという重い副作用には注意が必要です。

*アナフィラキシー
医薬品などに対する急性の過敏反応により、医薬品投与後、多くの場合30分以内で、じんましんなどの皮膚症状、腹痛や嘔吐などの消化器症状、息苦しさなどの呼吸器症状、突然の顔面蒼白、意識の混濁などのショック症状が現れることをいいます。

スギ花粉 舌下免疫療法の特徴

  • スギ花粉によるアレルギー症状を長期にわたりおさえる可能性のある治療法です。
    (症状が完全におさえられない場合でも、症状を和らげ、使っているお薬の量を少なくすることができるかもしれません。)
  • 治療前に、症状がスギ花粉によるものかの確定診断が必要です。
  • 治療は長期間(3~5年)かかります。
  • 薬の効果は本人の免疫能に左右されるため、すべての患者さんに効果が期待できるわけではありません。

アレルギー性鼻炎

本来は無害であるはずの身の回りの物質に対して、体が過敏に反応してしまうのがアレルギーです。このアレルギーが鼻に起きる病気がアレルギー性鼻炎で、「くしゃみ」、「鼻水」、「鼻づまり」が三大症状です。

アレルギー性鼻炎の方でのどの引っかかり感や咳払いがある場合は、後鼻漏の合併が疑われます。夜寝ている間は、姿勢と重力の影響で鼻水がのどに垂れ込みやすくなります。そのため、のどに溜まってしまった鼻水が取り除かれるまで、のどの引っかかり感、咳払いが続きます。また、アレルギー性鼻炎の治療をしっかり行っていても咳が続く場合には、咳喘息あるいは気管支喘息を合併している可能性もあります。

口腔アレルギー

本食物による口腔粘膜のじんま疹を口腔アレルギーといいます。特に花粉症の人がフルーツ、野菜、ナッツなどを食べた時に、口の中や唇の違和感・しびれ、顔面の腫れ、呼吸困難などが生じる病気を、花粉食物アレルギー症候群と呼びます。これらは花粉症の原因となるタンパク質と植物由来の食物に含まれるタンパク質が一部類似しており、口の中でアレルギー反応が起こってしまうために生じます。

頻繁に症状が出る場合には、原因となる食物を避けアレルギー反応を抑える薬を定期的に服用する必要があります。また、喘鳴や呼吸困難、血圧低下などの重篤な症状がでた場合には、アナフィラキシーショックに準じた救急処置が必要となりますのでご注意ください。